「KOORUI 24N1A」のレビューをお送りします。
「KOORUI 24N1A」のスペック構成はもちろん、メリット・デメリットの検証なども行っていきます。
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KOORUI 24N1A レビュー
「KOORUI 24N1A」のスペック構成をのせます。
「KOORUI 24N1A」の最大の特徴は、価格の安さにあります。
ゲーミングモニターや4Kモニターと呼ばれるモニターに比べると、性能面では劣る部分がありますが、値段がとにかく安い。
FPSゲームやアクションゲームを遊ぶことに特化した、応答速度やリフレッシュレートが優秀なゲーミングモニター。
Amazon PrimeやNetflixで4K画質対応の映画・ドラマなどの映像観賞に特化した、4K解像度やHDR搭載の4Kモニター。
ゲームプレイにおいてはゲーミングモニター、映像観賞においては4Kモニターに劣るものの、値段は他2種のモニターよりも圧倒的に安い。
最近ではゲーミングモニターと銘打っていなくても、ゲーミングモニターとしても使用できるほど応答速度やリフレッシュレートに優れたモニターだったり、4Kモニターではなくても、WQHDモニターのようにフルHD画質以上の画質を誇るモニターも多く登場しています。
「KOORUI 24N1A」も、価格が非常に安いにもかかわらず、性能も高いというコストパフォーマンス抜群のモニターです。
スペック
- 23.8インチ
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- 応答速度:5ms
- リフレッシュレート:75Hz
- VAパネル
- HDR
- G-SYNC/FreeSync
- 黒挿入(モーションブラーリダクション)-残像軽減機能
- 入力端子:HDMI×1,VGA×1
インチ
:15インチ。持ち運べるノートパソコンくらいの大きさ。
:20インチ。持ち運ぶには大きい。テレビ用としては小さい。
:25インチ。テレビ用としても使える。一般的なモニターサイズ。
:30インチ。一人で扱うとしたら大きい。
:40インチ。大きい。テレビとしても結構大きい。
:50インチ。超大きい。ブルジョワ感。
40インチを超えてくると、迫力はすごいですが、設置スペースも考える必要が出てくる可能性があります。モニターが大きいほど画面から離れることになるので、モニター前のスペースも考える必要がありますね。
無理やり近い距離でプレイすると、視線の移動が大変で眼球が疲れるし、画面酔いもしやすくなる。
逆に15インチ以下の小さいモニターだと、高解像度でプレイするときは文字が小さく表示され読みづらくなる可能性がある。
ゲーミングモニターは24インチや27インチのものが最も人気が高いですが、酔いにくい人や大人数用のモニターを購入する人はもっと大きくても快適に遊べるし、解像度を気にしない人は15インチ以下でも楽しく遊べます。
KOORUI 24N1Aは23.8インチです。
解像度(数値が大きいほど綺麗)
:4K(3840×2160,YouTubeの2160p)
:WQHD(2560×1440 あるいは 3440×1440ワイド版,YouTubeの1440p)
:フルHD(1920×1080,YouTubeの1080p)
:HD(1280×720p,YouTubeの720p)
フルHD画質が主流。フルHD画質のモニターと、4K画質のモニターでは、値段が倍以上違ってきます。
4KモニターはフルHDモニターの4倍の解像度を誇るため、映像美はすさまじいものがありますが、やはり値段が高いのがネックになります。
一方、ゲーミングモニターは低価格がメリットの一般モニターと同じく、フルHD画質がほとんどです。
ゲーム配信しているYouTuberの方は、とても高性能なゲーミングモニターと使っていらっしゃいますが、それでも画質はフルHD画質です。
4K画質だと、どんなに高性能なパソコンを持っていても、リフレッシュレートが60FPSいかないことが多いからです。
詳しくは後述しますが、リフレッシュレートはFPSゲームで最重要といっても過言ではない項目で、リフレッシュレートが低いと、キャラがカクカクに動いたりして、勝敗に直結します。
100万円近くする高額なパソコンでも、4K画質でFPSゲームをプレイすると、100FPS超えれば御の字。
カードゲームやRPGゲームを遊ぶ方は、4K画質のゲーミングモニターで快適なプレイが楽しめますが、アクションゲームやFPSゲームだとコンマ一秒のずれが勝敗を分けることもあるため、4K画質を十二分に活用できるかは人によって分かれるかと。
モニターはフルHD画質が最も人気が高い。
KOORUI 24N1AはフルHD画質です。
応答速度(ms,数値が少ないほど速い)
:1~5ms 速い。ゲーミングモニターとして最適。
:6~10ms まあ速い。
:11ms以上 ゲーミングモニターとしては不足していると感じることがある。
応答速度はFPSゲームなど、コンマ一秒の差が勝敗を分けるようなコンテンツで重要な機能です。
ゲーミングモニターとして使うなら、応答速度は1~5msが理想的です。ハイスペックなゲーミングモニターだと0.5msというものもあります。
1msと5msでは5倍の性能差ですが、そもそも単位のmsはms(ミリ秒、1/1000秒)なので超早い。個人的には5msあれば快適。差はあるがどっちも超早い。
ただ、6~10msになると、明らかに少し遅く感じることがある。
映像観賞用としてなら10ms以上でも何の問題もありませんが、ゲームプレイも考えているなら、5~10msは確保したいところです。
KOORUI 24N1Aは5msです。この値段とは思えない速さですね。速い。
リフレッシュレート(Hz,数値が大きいほどヌルヌルに動く)
:30Hz 遅い
:60Hz ゲーミングモニターの最低基準。
:100Hz 速い。ヌルヌル。
:144Hz 凄い。超速いが100Hzとの違いがよく分からない。
画面を一秒間に何回書き直しているかを表しています。
ゲームにおいてHz(ヘルツ)が少ないと、操作キャラクターの動きがコマ送りのようにカクカクして見づらい。つまりFPSゲームなどにおいては、大きな不利を抱えることになります。
ゲーミングモニターと一般のモニターとの最大の違いが、このリフレッシュレートといっても過言ではありません。一般モニターは多くが60Hzですが、ゲーミングモニターは多くが100Hzを超えています。
ゲームプレイにおいて30Hzでは遅く、60Hzとの差は明確です。60Hzと100Hzの差もそこそこわかります。144Hz以上は速くて凄いけど、100Hzとの差はそこまで感じない。
RPGゲームやカードゲームなどであれば、ゲーミングモニターでなくとも快適に遊べます。
KOORUI 24N1Aは75Hzですね。
75Hzは珍しい。ゲーミングモニターとしてもある程度使えますね。
パネル
:IPS 視野角が広い。応答速度は低いものが多い。高額。
:VA 応答速度も視野角も他パネルの中間。値段も中間。
:TN 視野角が狭い。応答速度は高い。安い。
:OLED 視野角が広く、応答速度も速い。超高額でインチも大きい。
大まかな特徴は上記の通りなのですが、最近では、技術の向上で高額なIPSパネルでも応答速度は優れたものが増えています。
コストパフォーマンス的にもIPSパネルは優れている。
ゲーミングモニターは応答速度が重要なのでTNパネルが主流でしたが、最近ではIPSパネルやVAパネルでも応答速度が5ms以下どころか1msのゲーミングモニターが結構あります。
ゲームの勝敗に少しでも有利に働くモニターが欲しい方は、応答速度の速さで優位にあるTNパネル。
ゲーミングモニターとしてだけでなく、映像観賞でも頻繁にモニターを使いたい方はIPSパネルがおすすめ。
OLED(有機EL)パネルは、視野角・応答速度ともに優秀ですが、モニターサイズが40インチ以上のものばかりで、値段も他3パネルと比べて高い。値段はいくらかかってもいいから、少しでも性能のいいパネルが欲しい方は、OLEDパネル一択ではあります。
ただ、どのパネルも応答速度は優れているものが多く、値段も安くなっているため、個人的にパネルの種類はあまり気にならないです。
KOORUI 24N1AはVAパネル。
HDR(High Dynamic Range,ハイ・ダイナミックレンジ)
:画質の輝度が高い。
低価格なモニターに搭載されていることは、少ないです。
従来のSDR「Standard Dynamic Range(スタンダード・ダイナミックレンジ)」よりも明暗の差が大きくなります。
数値で示すと、 HDR = 10の5乗(cd/m²) SDR = 10の3乗(cd/m²) で、100倍の差。
夕焼けの鮮やかさ(明)から、世闇の深み(暗)まで、SDRと比べると雲泥の差です。
HDR機能を搭載されているモニターだと、どうしても値段が高くなります。
KOORUI 24N1Aには搭載されていません。
G-SYNC/FreeSync
:画面のずれ、カクつきを軽減 。
低価格の一般モニターには、ほとんど搭載されていません。
搭載されているモニターの多くは、ゲーミングモニターに搭載です。4Kモニターにもあまり搭載されていません。
NVIDIA社の「G-SYNC」と、AMD社の「FreeSync」。名称は違いますが、原理や効果は同じです。強いて言えば、G-SYNCのほうが先に出て、G-SYNCに対抗するため後追いでFreeSyncがつくられました。
モニターは一定の速度で映像を書き換えますが、ゲームが出力する映像の書き換え速度は一定ではありません。
そのため、ゲームから出力された映像とモニターが出力する映像のタイミングにずれが生じ、画面のずれやカクつきが発生します。
G-SYNC/FreeSync技術に対応したGPU/APUとモニターを合わせて使用し、タイミングを同期させ、スムーズで滑らかな映像を実現しています。
KOORUI 24N1Aには搭載されていません。
黒挿入(モーションブラーリダクション)
:残像の軽減機能
アンチモーションブラーとも言われる。
残像を英訳したのがモーションブラーですね。残像を限りなく減らすために作られました。
画面が更新されるわずかな時間によって生じる残像を、フレーム間に黒をはさむことで軽減する機能。
メーカーによって名称が違い、BenQの「DyAc(Dynamic Accuracy)」やASUSの「ELMB(Extreme Low Motion Blur)」、NVIDIA社の「ULMB(Ultra Low Motion Blur)」などが該当します。
G-SYNC/FreeSync技術はゲーミングモニターであれば標準搭載といっていいくらい当たり前の技術ですが、黒挿入(モーションブラーリダクション)を導入しているゲーミングモニターは珍しいです。
また、G-SYNC/FreeSync技術と黒挿入(モーションブラーリダクション)の2つの機能を同時に使用することはほとんどのゲーミングモニターでできません。
KOORUI 24N1Aには搭載されていません。
入力端子
:HDMI
現在の標準的なバージョンは「HDMI 1.4」と「HDMI 2.0」。
HDMI 1.4:フルHD画質でリフレッシュレート144Hzまで対応
HDMI 2.0:フルHD画質でリフレッシュレート240Hzまで対応
個人的にはリフレッシュレート144Hzまで対応されていれば十分です。
低価格を売りにしているモニターは60Hzがほとんどなので、HDMIのバージョンは重視する必要がありません。
KOORUI 24N1AにはHDMI1.4が搭載されています。
:Display Port
Display Portはリフレッシュレートの心配をする必要はありません。
「Display Port1.2」「Display Port1.4」の二つが主流で、どちらもゲーミングモニターに打ってつけ。
フルHD画質であれば、DisplayPortは240Hzまで対応しています。
「Display Port1.4」であれば、4K画質でも144Hzに対応しています。
KOORUI 24N1Aには搭載されていません。
:USB-C
出力しながら充電も可能な端子です。
接続口が上下左右対称なデザインでとても使いやすい。
パソコンやモニターだけでなく、スマホやタブレットにもUSB Type-Cが使われています。
KOORUI 24N1Aには搭載されていません。
KOORUI 24N1A 評価
「KOORUI 24N1A」の評価をのせています。
否定的な意見、肯定的な意見の両方をのせています。
否定的な意見
- 良くも悪くも普通
低価格モニターの宿命ですね。
秀でた機能をつけようとすれば値段は跳ね上がるため、こればかりはしょうがない部分があります。
肯定的な意見
- コスパが高い
値段が安いのに、性能が高め。
個人的にはリフレッシュレートが75Hzあるのが地味にうれしいポイントです。
安いので、複数のミニター運用を考えている方にも人気が高い。
KOORUI 24N1Aは低価格なのに75Hz,5msの高コスパモニター
「KOORUI 24N1A」の75Hz,5msはゲーミングモニターとして使えるほどの性能があります。
映像観賞としてだけでなく、ゲーム用に特に優れているモニターですね。