BenQ [EW3270U] 徹底レビュー 2019年

2022年9月10日土曜日

4Kモニター

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BenQモニター「EW3270U」のレビューをお送りします。

「EW3270U」のスペック構成はもちろん、メリット・デメリットの検証なども行っていきます。



BenQモニター「EW3270U」レビュー


「EW3270U」のスペック構成をのせます。

[EW3270U]スペック

  • 31.5インチ
  • 応答速度:4ms
  • リフレッシュレート:60Hz
  • 解像度:4K(3840×2160)
  • VAパネル 視野角は上下左右178°
  • HDR10対応 輝度300cd/m²
  • FreeSync
  • ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)
  • スマートフォーカスモード
  • 入力端子:HDMI2.0×2,DisplayPort1.2×1,USB Type-C×1
  • スピーカー付き(2W×2)

インチ
:15インチ。持ち運べるノートパソコンくらいの大きさ。
:20インチ。持ち運ぶには大きい。テレビ用としては小さい。
:25インチ。テレビ用としても使える。一般的なモニターサイズ。
:30インチ。一人で扱うとしたら大きい。
:40インチ。大きい。テレビとしても結構大きい。
:50インチ。超大きい。ブルジョワ感。

31.5インチ。EW3270Uのモニターサイズは大きいです。一人用ならだいぶ大きな机(土台)において使うことになります。


応答速度(ms,数値が少ないほど速い)
:1~5ms 速い。ゲーミングモニターとして最適。
:5~10ms まあ速い。
:10ms以上 ゲーミングモニターとしては不足していると感じることがある。

4msは、PCゲームやPS4Proなどのゲーミングモニターとしても使えます。速い


リフレッシュレート(Hz,数値が大きいほどヌルヌルに動く)
:30Hz 遅い
:60Hz ゲーミングモニターの基準。
:100Hz 速い。ヌルヌル。
:144Hz 凄い。超速いが100Hzとの違いがよく分からない。

60Hz。4K画質のモニターは基本的に60Hzが上限です。4Kモニターで60Hz以上が可能なモニターは10万円どころか20万円を超えてきます。


解像度(数値が大きいほど綺麗)
:4K(3840×2160,YouTubeの2160p)
:WQHD(2560×1440 あるいは 3440×1440-ワイドスクリーン版,YouTubeの1440p)
:フルHD(1920×1080,YouTubeの1080p)
:HD(1280×720p,YouTubeの720p)

4K。フルHDとは別次元の美しさです。モニターの大きさも相まって大迫力。


パネル
:IPS 視野角が広い。応答速度は低いものが多い。高額。
:VA 応答速度も視野角も他パネルの中間。値段も中間。
:TN 視野角が狭い。応答速度は高い。安い。

VAパネル。上下左右178°は、IPS並みの視野角の広さです。応答速度も4msなので非常に優秀なVAパネルと言えます。


HDR(High Dynamic Range,ハイ・ダイナミックレンジ)
:画質の輝度が高い。
従来のSDR「Standard Dynamic Range(スタンダード・ダイナミックレンジ)」よりも明暗の差が大きくなります。
 数値で示すと、 HDR = 10の5乗(cd/m²) SDR = 10の3乗(cd/m²) で、100倍の差。
 夕焼けの鮮やかさ(明)から、世闇の深み(暗)まで、SDRと比べると雲泥の差です。
 鑑賞が主な用途なら、HDR対応の4Kモニターにしておきたい。

HDRとしての機能は大したことありません。輝度が300cd/m²。本格的なHDR機能を求める方は輝度は500cd/m²は欲しいところです。
価格目安は10万円以上を見積もる必要がでてきます。


FreeSync
:画面のずれ、カクつきを軽減 。
 モニターは一定の速度で映像を書き換えますが、ゲームが出力する映像の書き換え速度は一定ではありません。
そのため、ゲームから出力された映像とモニターが出力する映像のタイミングにずれが生じ、画面のずれやカクつきが発生します。
FreeSync技術に対応したGPU/APUとモニターを合わせて使用し、タイミングを同期させ、スムーズで滑らかな映像を実現しています。

4Kモニターの標準装備。EW3270Uにももちろん搭載されています。


ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)
:周囲の照明環境に合わせてディスプレイの明るさと色温度を自動調整する。アイケア技術とも呼ばれる。
ブルーライト軽減機能も搭載されているので、長時間プレイによる眼精疲労がかなり軽減されます。

BenQモニター独自の機能。個人的には、この機能はかなり強みになる部分です。


スマートフォーカスモード
:選んだ場所だけをハイライトにする。他は薄暗くなる。
背景に気が取られることが減り、選んだ場所がフォーカスされることで臨場感が増して、目的のコンテンツを集中して楽しめます。

上記のブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)との相乗効果でさらに熱中して楽しめる。


入力端子
:HDMI
現在の標準的なバージョンは「HDMI 2.0」と「HDMI 2.0a」。
最大解像度は4Kである4096×2160。
HDMI 1.4:4K(リフレッシュレート30Hz)に対応
HDMI 2.0:4K(リフレッシュレート60Hz)に対応。理論上は4K/120Hzも可能。

HDMI2.0が2本。この価格帯の中では、かなり優秀です。大抵はHDMI2.0が1本、あるいはHDMI2.0×1,HDMI1.4×1の場合が多いので。


:Display Port
最大144Hzのリフレッシュレートに対応している。
DisplayPort 1.4が144Hzに対応しています。
1.3以下のモデルは120Hz以下です。
4Kモニターでは60Hzが限界。
4Kモニターとしてなら、どちらでも問題ありません。

DisplayPort 1.2。4K/60Hzまで出せます


:USB-C
出力しながら充電も可能な端子です。
接続口が上下左右対称なデザインでとても使いやすい。
パソコンやモニターだけでなく、スマホやタブレットにもUSB Type-Cが使われています。

4K/60Hzまで可能。USB-Cが付いているモニターは珍しいです。この価格帯の4Kモニターの多くは付いていません


スピーカー付き(2W×2)
この価格帯では、基本的にスピーカーは付いていません。
モニターの内蔵スピーカーは基本、音質は悪くなくても音が小さいので、このスピーカーが付いているのは嬉しい。


外観・機能

~2:00 EW3270Uの開封・組み立て
2:35~ 4K解像度の綺麗さ
3:15~ 背面の入力端子
3:33~ B.I+
4:35~ 右下の操作パネル(リモコンがないのは難点)
5:00~ FPSゲーム画面を直撮り とても綺麗、4msなので応答時間が速い
7:30~ HDRの右下操作パネル説明と、HDRの質感

切り替えのボタンや、背面がどのようになっているかなどの説明が非常にわかりやすいですね。
具体的に見せてくださるのはもちろん、要所要所でマークを付けて見つけやすくされています。

いくつかEW3270Uの解説動画を拝見しましたが、使い心地を追体験するという意味では一番わかりやすかったです。

HDRの具体的な数値や、検証は柔らかい表現を使っていらっしゃいます。
提供動画なので、批判的な言葉遣いは避けていらっしゃる印象が少しありました。


「EW3270U」評価

「EW3270U」の評価をのせています。


BenQの公式ツイートの文言に偽りはないのか、
検証。

否定的な意見、肯定的な意見の両方をのせています。

EW3270Uへの否定的な意見

主に、
・HDMI端子が必要な方は一緒に購入
・リモコンはついていない
の2つが挙げられていました。

31.5インチあるので、4Kのままでも文字は綺麗に見える印象がありますが、それでも文字が小さく見える方はいらっしゃるようです。


最大輝度は300cd/m²ですね。
公式サイトの使用には載っているのですが、Amazonには載っていません。
この方の落ち度というよりは、Amazonの使用に載せていないBenQがうっかりしている印象。


EW3270Uにはリモコンが付いていないので、リモコン付きのモニターと比べると不便に感じる方は多いかもしれません。
 EW3270Uは高性能のままに、値段をなるべく抑えたモデルなので、リモコンを省くのは致し方ない部分がありますね。
付けると、値段がだいぶ上がってしまう。

この価格帯の4Kモニターだと、リモコンは基本付いていません。
リモコン付きの4Kモニターだと、もう少し高いモニターを探す必要がありますね。


HDMI端子は2つともHDMI2.0ですが、DisplayPortは1.2ですね。
正直、Display1.4は8K画質などの異次元なものを対象にした端子の印象で、ほぼすべての機会においてDisplayPortは1.2あれば十分な気が。

VAパネルですが、IPS並みの視野角を持っているので、こちらも大丈夫。

ただ、リモコンはついていません。
やはりリモコン付属のモデルを探す方は多いですね。

もっぱらパソコン用として使う私と違い、動画鑑賞用のみとして使う方の場合、リモコンは欲しいでしょうね。


入力端子は優秀ですが、HDMIが付属していないのは痛いですね。

もっていない方は、HDMI端子を同時に購入しておきたいところです。


個人的に気にしていなかったので、下フレームが主張しているという意見を持つ方がいらっしゃるのは驚きました。

幅は1cmちょい。
フレームレスのモニターもたくさんあるので、そういう方には幅広く感じてしまうのかもしれません。

「UD299」は価格が10万円を超える4Kモニターで、「EW3270U」よりもグレード自体が上の機種ですね。
唯一勝っているのが、応答速度が4msというところ(UD299は5ms)ですが、倍近い価格のモニターには全体的に劣ってしまいますね。


注意:Amazonの低評価は、EW3270Uを対象に言われているものではない。


否定的な意見をよく見る場として、Amazonのレビュー欄がありますが、EW3270Uのページで見れるレビューには、他のBenQモニターのものも含まれています。

特に多いのがBenQモニターのEL2870U。
27.9インチのTNパネルなので、サイズも違えば性能も全く違います。

EL2870Uは4Kモニターとして非常にリーズナブルな価格で、安さだけで見たら4Kモニターの中でもトップクラス。
モニター全体でも10番目くらいと高い人気を誇る4Kモニターです。

売れていると、初期不良に見舞われる消費者の方も多くなり、批判的なレビューもたくさんついています。

モニターのレビューでは、同メーカーのサイズ・パネル種類が違うものもごっちゃにして同じレビュー欄に入れられているケースが多いです。

EW3270Uは完ぺきというつもりは全くないのですが、Amazonレビューを見るときは、対象パソコンであるか確認したほうがいいかもしれません。


EW3270Uへの肯定的な意見

肯定的な意見では、
・画質がきれい
・サイズが大きいから2枚置きしなくていい
・安い
・目に優しい
・接続端子が豊富
などの声が目立ちました。


アイケア機能とは、ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)のことですね。
モニターの光検出機能によって周囲の明るさを感知し、自動でモニターの明るさを調整してくれる機能です。


要約:私はEW3270Uを持っていて、GPUの2080Ti(最高峰のグラフィックボードです)と大変によく動作します。
しかし、HDR無しのとき私のX34pより良く見えるかどうかはまだわかりません。
コンソール上のゲームは、私が使用していたソニーの43インチのHDRテレビよりもはるかに優れて、素晴らしく見えます。

X34pというのは、Acerのゲーミングモニターである「X34Pbmiphzx」のことですね。
解像度が(3440×1440)で、WQHD画質と呼ばれます。

4Kには劣りますが、相当綺麗です。
画質とリフレッシュレート(Hz)の両立いう観点では、WQHD画質が最も優れていると考える人もいますね。
ゲーミングモニターではとても人気の高い画質です。

解像度に絞れば、やはり4K画質のEW3270Uが綺麗なのですが、34インチというモニターサイズでもWQHDと4Kは同じくらい綺麗に見えることも。
50インチくらいあれば、4KとWQHDの画質の違いは分かりやすいのですが。


プログラミング系の用語が並んでいますね。
電子音などの音楽系の用途としても優れているようです。


4K画質は、フルHD画質などと比べると、本当にびっくりするくらい差がありますよね。


偶然にも、上記のAmazonレビューには気を付けようという場所で上げた「EL2870U」が。
EL2870UはTNパネルで視野角が他パネルより狭いですが、1msという応答速度。

人間の知覚能力だと、1msと4msって実は違いをほとんど認識できない(両方とも超速い)のですが、数千円安い。

スピーカー無しで、視野角が狭く画面サイズが小さくなる半面、応答速度が速くなり数千円安い。好みの問題です。

ただ、応答速度で考えると、1msも4msも実は大差ないんです。


Blu-rayの解像度はフルHD(1920×1080)なのですが、4Kモニターには4K画質未満の動画も細部を鮮明にして、普通にフルHD画質で見るより鮮明にする機能が付いています。

恐らくはその機能の効果ですね。


Slobさん:Xbox One X、4KゲームなどのゲームモニターにおけるBenQ最高のモデルは何ですか?
BenQ公式:こんにちは、問い合わせありがとうございます! あなたのニーズを満たす唯一無二のすべてにおいての最高のモニターはありません! もし4Kゲームを遊べるモニターを探しているのなら、EL2870U(TNパネル)&EW3270U(VAパネル)を提案します。(続きます)

BenQ公式とのやり取りですね。すべてにおいて最高のモニターはないと断言されているのが格好いいですね。以下、続きます。

どちらも4K、HDR、60Hzのリフレッシュレート、FreeSync、業界をリードするアイケア技術を備えています!
応答時間が最も重要な場合、EL2870Uは1msの超高速応答時間を提供し、EW3270UはVAパネルで4msを提供します。(続きます)

あなたは専門家の言及について確認することができます。ここでEL2870Uをチェックしてください(リンク先はBenQ公式のEL2870Uページのレビュー欄)。
また、ここでEW3270Uを(BenQ公式のEW3270Uページのレビュー欄)。
これが役立つことを願います。さらに質問がある場合は、再び私たちに問い合わせてください。私たちは助けるためにここにいるのですから!


か、格好いい。。
最後の決め台詞、こんなの日本でやったらどうなりますかね。
叩かれ……いや、現代の価値観、格好いいことは格好いいという時代の流れなら、バズる可能性は普通にあるのでは。


提供による宣伝ですが、目に優しい機能が沢山搭載されているのが、このEW3270Uの強みの一つであるのは間違いないですね。
FreeSync、ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)。


32インチほどもあると、1枚のモニターの中で複数の作業画面を同時に展開できるのも強いですよね。


メリット・デメリット双方に言及している動画

1:30~ 組み立て、背面の入力端子の説明
2:10~ 土台はシンプル。前後に15度傾けられる。
2:50~ 大きいモニターサイズ。31.5インチ。
3:40~ 右下パネルの操作性はいい感じ。輝度の調整。最初の設定は明るすぎるので、抑えたほうがいい。
4:10~ 内蔵スピーカーの音量は小さい。音質はいい。
4:25~ 付属の外部スピーカーの音質を実際に流す。
4:50~ 4K画質。31.5インチの4Kは、テキストが非常に鮮明に見える
5:20~ VAパネル。視野角がIPSパネル並みに広く、色域も大きい。色ムラもない
8:02~ B.I機能がいい。デフォルトの290cd/㎡、曇りの日の自然光のみだと160cd/㎡まで低下、完全に暗い部屋では100cd/㎡まで低下。手動でも調整出来る。
10:25~ USB Type-cは最新のノートパソコンとの互換にも優れている。マックブック専用のMブックピクチャーモードなど。
11:10~ HDRはそうでもない。モニターの問題もあるが、動画やゲームなどのコンテンツが、そもそもHDR機能に対応していないものがほとんど。
13:05~ 4K画質でのゲームは素晴らしいが、パソコンのGPU(グラフィックボード)性能は最高値である必要がある4msはゲーミングモニターとしても素晴らしい応答時間
14:03~ Freesyncでカクツキ軽減。
14:30~ 結論。色域の広さとB.I機能が特に優れている。32インチの4Kモニターを探している方には間違いなく有力候補の1つに上がる



海外のYouTuberの方です。
モニターの外観などの基本的な情報、性能の良し悪しの判断が的確で分かりやすいです。




2:00~ モニターの大きさに対して、かなり軽量
2:25~ ベゼル(液晶の外枠にあるフレームのこと)もコンパクト
2:40~ 右下パネルの説明。
5:20~ モニターは均一性に優れ、色ムラがない。
10:08~ HDRとHDRオフの比較を直撮り。


重量やベゼルについて言及されている動画が少なかったのでご紹介しています。
基本的な外観と機能説明も分かりやすいです。
モニターの説明とは関係ありませんが、動画の部屋全体が暗く、ミステリアスな雰囲気が格好いいです。


「EW3270U」は価格に対して、多機能かつ優秀な性能を持ったコストパフォーマンス抜群の4Kモニター

BenQモニター「EW3270U」は、

・31.5インチ
・4K
・広視野角
・優れた応答速度
・優れたリフレッシュレート
・最低限ではあるがHDR
・スピーカー付き

という条件を満たすモニターの中では最安モデルです。

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