Acerの4Kモニター「DM431Kbmiiipfx」のレビューをお送りします。
「DM431Kbmiiipfx」のスペック構成はもちろん、メリット・デメリットの検証なども行っていきます。
「DM431Kbmiiipfx」と1文字違いの「DM431Kbmiiipx」とは何が違うのかについて、
また、Amazonレビュー欄で間違いかねない事柄についても触れていきます。
目次[非表示]
Acer「DM431Kbmiiipfx」レビュー
「DM431Kbmiiipfx」のスペック構成をのせます。
DM431Kbmiiipfx スペック
- 43インチ
- 応答速度:5ms
- リフレッシュレート:75Hz
- 解像度:4K(3840×2160)
- IPSパネル 水平・垂直178°の可視角度
- HDR
- FreeSync
- 入力端子:HDMI×3,DisplayPort×1,D-Sub×1
インチ
:15インチ。持ち運べるノートパソコンくらいの大きさ。
:20インチ。持ち運ぶには大きい。テレビ用としては小さい。
:25インチ。テレビ用としても使える。一般的なモニターサイズ。
:30インチ。一人で扱うとしたら大きい。
:40インチ。大きい。テレビとしても結構大きい。
:50インチ。超大きい。ブルジョワ感。
43インチはモニターとしてはかなり大きいです。
「DM431Kbmiiipfx」が一部屋に一台あれば、家族で動画視聴する分にも十分な大きさがあります。
応答速度(ms,数値が少ないほど速い)
:1~5ms 速い。ゲーミングモニターとして最適。
:5~10ms まあ速い。
:10ms以上 ゲーミングモニターとしては不足していると感じることがある。
5msで速く、「DM431Kbmiiipfx」はゲーミングモニターとしても快適に使えます。
リフレッシュレート(Hz,数値が大きいほどヌルヌルに動く)
:30Hz 遅い
:60Hz ゲーミングモニターの基準。
:100Hz 速い。ヌルヌル。
:144Hz 凄い。超速いが100Hzとの違いがよく分からない。
75Hz。4Kモニターはほとんどが60Hzが上限。
この価格帯で75Hzはすばらしいですね。
ゲーミングモニターとしても優れています。
解像度(数値が大きいほど綺麗)
:4K(3840×2160,YouTubeの2160p)
:フルHD(1920×1080,YouTubeの1080p)
:HD(1280×720p,YouTubeの720p)
4K。
画面サイズが大きく、4Kの精密な画質を存分に楽しめます。
パネル
:IPS 視野角が広い。応答速度は低いものが多い。高額。
:VA 応答速度も視野角も他パネルの中間。値段も中間。
:TN 視野角が狭い。応答速度は高い。安い。
IPSパネル。視野角は水平・垂直ともに178°。
部屋に一台置いて複数人での動画視聴も快適。友達とわいわいゲームするのにもDM431Kbmiiipfxはうってつけの4Kモニターです。
HDR(High Dynamic Range,ハイ・ダイナミックレンジ)
:画質の輝度が高い。
従来のSDR「Standard Dynamic Range(スタンダード・ダイナミックレンジ)」よりも明暗の差が大きくなります。
数値で示すと、 HDR = 10の5乗(cd/m²) SDR = 10の3乗(cd/m²) で、100倍の差。
夕焼けの鮮やかさ(明)から、世闇の深み(暗)まで、SDRと比べると雲泥の差です。
鑑賞が主な用途なら、HDR対応の4Kモニターにしておきたい。
DM431Kbmiiipfxは「HDR Ready」という規格をもっています。
HDRが無いものと比べると、その差は明確で奇麗なのですが、HDRの質に関して言うとそれほどでもありません。
輝度が250cd/㎡(数字が大きいほど明暗がはっきりする)だとHDR機能が付いていても、あまりその性能を体感できないです。
価格が10万円以上する4Kモニターだと輝度は500cd/㎡あるものが多く、HDR機能の神髄が見れるのはこのあたりの輝度からです。
もちろん、HDRが無いモニターよりは優れていますし、花火などの明暗がはっきりしているものは大迫力ですよ。
FreeSync
:画面のずれ、カクつきを軽減 。
モニターは一定の速度で映像を書き換えますが、ゲームが出力する映像の書き換え速度は一定ではありません。
そのため、ゲームから出力された映像とモニターが出力する映像のタイミングにずれが生じ、画面のずれやカクつきが発生します。
FreeSync技術に対応したGPU/APUとモニターを合わせて使用し、タイミングを同期させ、スムーズで滑らかな映像を実現しています。
4Kモニターとしては標準装備の部類。
DM431Kbmiiipfxにもついています。
入力端子
:HDMI
現在の標準的なバージョンは「HDMI 2.0」と「HDMI 2.0a」。
最大解像度は4Kである4096×2160。
HDMI 1.4:4K(リフレッシュレート30Hz)に対応
HDMI 2.0:4K(リフレッシュレート60Hz)に対応。4Kでも120Hzまで対応可能です。
HDMI1.4が2本。HDMI2.0が1本。
リフレッシュレート75Hzが出せるHDMIは1本しかついていません。
理想はHDMI2.0×3ですが、それをしようとすると、値段が上がってしまうのでしょうね。
:Display Port
最大144Hzのリフレッシュレートに対応している。
DisplayPort 1.4が144Hzに対応しています。
1.3以下のモデルは120Hz以下です。
4Kモニターでは60Hzが限界。
4Kモニターとしてなら、どちらでも問題ありません。
Display Port1.2×1。
リフレッシュレートが75Hzまで可能です。
:VGA(D-Sub)端子
VGAは規格上、最大「2048x1536」までの解像度しか出ないので、フルHD画質でしか出力できません。
正直、4Kモニターでこの出力を使うことは少ないでしょう。
リフレッシュレート値も60Hzが限界。
DM431KbmiiipfxとDM431Kbmiiipxの違いは?
「DM431Kbmiiipfx」と「DM431Kbmiiipx」。DM431Kbmiiipfxのfを抜いたのが、DM431Kbmiiipx。
名前はほとんど変わりません。
比べてみました。
DM431Kbmiiipfxのほうが、付属品にHDMIケーブル(1.5m)がついています。
他は全く同じですね。
本体のサイズや性能は全く同じなので、モニターはもちろん同じ。
HDMIは現在の主要な入力端子なので、基本的にはHDMIケーブルが付属しているDM431Kbmiiipfxを選ぶべきかと。
DM431KbmiiipxはHDMIケーブルが余ってしょうがない人だけに向いているモニターですね。
1本や2本持っているくらいなら、DM431Kbmiiipfxを選んだほうがいいです。
DM431Kbmiiipfxは入力端子が、
・HDMI2.0×1
・HDMI1.4×2
・DisplayPort1.2×1
・D-Sub×1
と計5つの入力端子が用意されているので、HDMIだけでも3本挿せる。
ゲーム・パソコン・Fire tv・録画など複数の用途に使うときに、このモニターは重宝します。
「DM431Kbmiiipfx」評価
Acerの4Kモニター「DM431Kbmiiipfx」の評価をのせています。デメリット、メリットの両方をのせています。
レビューの参考によくみられるAmazonレビューの注意点についても述べます。
デメリット
DM431Kbmiiipfxのデメリットを2つほど。
HDMI2.0は1本のみ
1つ目のデメリットは、4K/60HzをHDMI端子でできるのはHDMI2.0の1本だけです。残り2本はHDMI1.4で4K/30Hz。
DisplayPortもあるので、同時に2本まで4K/60Hzにしておけますが。
例えばパソコンとPS4のどちらも4K/60Hzにしておくことはできず、起動するたびに抜き差しする必要があります。
個人的にはそこまで大きなデメリットとは感じていませんが、HDMI2.0は1本だけで、後の2本はHDMI1.4で4K/30Hzまでしか対応していないことを頭の片隅にでも置いていただければ、購入後の後悔もなくなるのかな、と。
HDR機能は大したことない
DM431Kbmiiipfxは「HDR Ready」という規格をもっていまが、HDRの質に関して言うとそれほどでもありません。
輝度が250cd/㎡(数字が大きいほど明暗がはっきりする)だとHDR機能が付いていても、あまりその性能を体感できない。
価格が10万円以上する4Kモニターだと輝度は500cd/㎡あるものが多く、HDR機能の神髄が見れるのはこのあたりの輝度からです。
ただしHDRが無いモニターよりはずっと優れていますし、花火などの明暗がはっきりしているものは大迫力。
メリット
DM431Kbmiiipfxのメリットを3つご紹介します。4K画質で綺麗
言うまでもなく、解像度は4Kで、フルHD画質から乗り換えると、もう戻れません。
そのくらい4K画質は綺麗です。
応答速度(5ms),フレッシュレート(75Hz)ともにゲーミングモニターレベル
ゲーミングモニターには、FPSなどのコンマ一秒で勝敗を分けるゲームでも対応できる応答速度と滑らかな動作が求められますが、DM431Kbmiiipfxの応答速度とフレッシュレートはゲーミングモニターと比べても遜色ありません。
43インチ,4K,5ms,75Hz,HDRを備えたモニターとしては非常に安い
6万円ほどで入手できます。
他のモニターで同スペックのものを探せば、1万円以上高くなることも珍しくありません。
コストパフォーマンスが素晴らしい。
注意:Amazonの批判的レビューの対象は、違うサイズでパネルの種類も違うET322QKwmiipx
Amazonの「DM431Kbmiiipfx」でのページ下部にあるレビュー欄を見て頂ければわかりますが、ここに書かれているレビューのほとんどは「DM431Kbmiiipfxに対するレビュー 」ではありません。同メーカーであるAcerから発売されている「ET322QKwmiipxに対するレビュー」です。
ET322QKwmiipxは31.5インチでVAパネルと、モニターとしては完全に別物です。
私が節穴である可能性も否めませんが、正直、かなり分かりづらいです。高い確率で誤解してしまう。
モニターのレビューを見たら、違うサイズ・種類のモニターの感想があった。
これ、大多数は誤解してしまうでしょう。
だって、このDM431Kbmiiipfxの感想が書いてあるつもりで、レビューを読むから。
恐らくは、サイズの違うモニターを欲する消費者を逃さないために行っているのだろうが、個人的には辞めたほうがいいと考えています。
本来の客である「DM431Kbmiiipfx」を目的とした人たちまで、購入を踏みとどまらせてしまうからです。
Amazonでの購入を頻繁に行う人でも、勘違いしかねない。
レビューの題名の下に一応、サイズとパネルの種類は載っているが、それでもわかりづらい。
視覚に入っても、意識の外にあって、批判的レビューが他のサイズのモニターを指しているなんて思わない。
私が気付いたのは、VAパネルだから視野角が狭いという部分。ここでようやく気付きました。
「あれ、このパネルはIPSなんだけど・・・」と思い、商品名をもう一度見直し、さらにレビューをもう一度読み返して、そこでようやくレビューのタイトル下に、「サイズ31.5インチ/VA」と載っていることに気づいた。
多くの人が間違い、見込み客を逃してしまっているはずです。
自社のモニターから購入させたい気持ちが先行して、他の商品のデメリットや批判レビューの印象まで、同時に引き受けてしまっています。
Amazonレビューはもともと、批判的レビューに「役に立った」ボタンが押されやすい。
不良品はつかまされたくないという人の本能は強いです。
人は成功の喜びより、失敗に対しての危機感のほうが強く意識してしまうようにできているので。
Amazonレビューは新商品だとなかなかレビューが付かないです。また、商品に満足してもレビューはなかなかしません。
しかし、不具合などの不良品に当たったら、書き込まれる確率が飛躍的に上がります。
素敵な4Kモニターが届くと思っていたら、不良品が届いた。
批判的なレビューをして当然です。
ただし、他の商品もろとも評価が下がってしまいます。
Amazonレビューの見方で誤解されている方は少ないかもしれませんが、私と同じような誤解をされている方がいらっしゃるかもしれないので、この欄を設けさせていただきました。
長文失礼いたしました。
Acerモニター「DM431Kbmiiipfx」は買いなのか?
長くなりましたが、Acerモニター「ET322QKwmiipx」は性能の高さに比べて、値段が非常に安いです。間違いなくお買い得。
Acerモニター全般に言えることですが、この「ET322QKwmiipx」も例にもれず高い人気があります。
(私が見たときは、残り7品でした)
品切れが頻繁に起こるモニターなので、欲しくなった時には早めの決断を心がけるといいかもしれません。