4K画質のゲーミングモニターとして非常に高い人気を誇るのがBenqモニターの「EL2870U」です。
・4K
・HDR
・60Hz(リフレッシュレート)
・1ms(応答速度)
上記の機能を備えたゲーミングモニターの中では、最安値クラスでコストパフォーマンスにも優れています。
ボタン1つでHDRやスピーカーの設定が行えて、操作性も快適。
そんな「EL2870U」ですが、低い評価をつける方もいらっしゃいます。
主にHDRについての声が多い。
BenQモニター「EL2870U」評価
「EL2870U」のスペック構成と、スペックあたりの目安評価と解説。
EL2870U スペック
- 27.9インチ
- 応答速度:1ms
- リフレッシュレート:60Hz
- 解像度:4K(3840×2160)
- TNパネル
- HDR対応
- ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)
- スマートフォーカスモード
- FreeSync
- 入力端子:HDMI2.0×2,DisplayPort1.4×1
スペックの目安・解説
インチ:15インチ。持ち運べるノートパソコンくらいの大きさ。
:20インチ。持ち運ぶには大きい。テレビ用としては小さい。
:25インチ。テレビ用としても使える。一般的なモニターサイズ。
:30インチ。一人で扱うとしたら大きい。
:40インチ。大きい。テレビとしても結構大きい。
:50インチ。超大きい。ブルジョワ感。
EL2870Uの27.9インチは一般的な大きさ。
応答速度(ms,数値が少ないほど速い)
:1~5ms 速い。ゲーミングモニターとして最適。
:5~10ms まあ速い。
:10ms以上 ゲーミングモニターとしては不足していると感じることがある。
EL2870Uは1ms。超速いです。
リフレッシュレート(Hz,数値が大きいほどヌルヌルに動く)
:30Hz 遅い
:60Hz ゲーミングモニターの基準。
:100Hz 速い。ヌルヌル。
:144Hz 凄い。超速いが100Hzとの違いがよく分からない。
EL2870Uは4Kモニターとしては最高値の60Hz。
解像度(数値が大きいほど綺麗)
:4K(3840×2160,YouTubeの2160p)
:フルHD(1920×1080,YouTubeの1080p)
:HD(1280×720p,YouTubeの720p)
EL2870Uは4K画質。4Kモニターとしては非常に安いこともEL2870Uの強み。
パネル
:IPS 視野角が広い。応答速度は低いものが多い。高額。
:VA 応答速度も視野角も他パネルの中間。値段も中間。
:TN 視野角が狭い。応答速度は高い。安い。
TNパネルの例にもれず、4Kモニター・HDR・28インチ・1msという条件下では驚くほど安い。
HDR(High Dynamic Range,ハイ・ダイナミックレンジ)
:画質の輝度が高い。
従来のSDR「Standard Dynamic Range(スタンダード・ダイナミックレンジ)」よりも明暗の差が大きくなります。
数値で示すと、 HDR = 10の5乗(cd/m²) SDR = 10の3乗(cd/m²) で、100倍の差。
夕焼けの鮮やかさ(明)から、世闇の深み(暗)まで、SDRと比べると雲泥の差です。
鑑賞が主な用途なら、HDR対応の4Kモニターにしておきたい。
EL2870UはHDR搭載。
ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)
:周囲の照明環境に合わせてディスプレイの明るさと色温度を自動調整する。アイケア技術とも呼ばれる。
ブルーライト軽減機能も搭載されているので、長時間プレイによる眼精疲労がかなり軽減されます。
個人的には、この機能がEL2870Uの最大の強み。
スマートフォーカスモード
:選んだ場所だけをハイライトにする。他は薄暗くなる。
背景に気が取られることが減り、選んだ場所がフォーカスされることで臨場感が増して、目的のコンテンツを集中して楽しめます。
上記のブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)との相乗効果でさらに熱中して楽しめる。
FreeSync
:画面のずれ、カクつきを軽減 。
モニターは一定の速度で映像を書き換えますが、ゲームが出力する映像の書き換え速度は一定ではありません。
そのため、ゲームから出力された映像とモニターが出力する映像のタイミングにずれが生じ、画面のずれやカクつきが発生します。
FreeSync技術に対応したGPU/APUとモニターを合わせて使用し、タイミングを同期させ、スムーズで滑らかな映像を実現しています。
ゲーミングモニターには基本的に標準搭載されています。「EL2870U」にも搭載。
入力端子
:HDMI
現在の標準的なバージョンは「HDMI 2.0」と「HDMI 2.0a」。
最大解像度は4Kである4096×2160。
HDMI 1.4:4K(リフレッシュレート30Hz)に対応
HDMI 2.0:4K(リフレッシュレート60Hz)に対応
EL2870UはHDMI2.0なので何の心配もいらない。
:Display Port
最大144Hzのリフレッシュレートに対応している。
DisplayPort1.4が144Hzに対応しています。
1.3以下のモデルは120Hz以下です。
4Kモニターでは60Hzが限界だが、Displayの品質が最高峰なのは単純に嬉しい。
「EL2870U」レビュー。没入感が心地いい
「EL2870U」の評価をのせています。
否定的な意見、肯定的な意見の両方をのせています。
まずは、個人的に思うEL2870Uの長所や感想について。
B.I.+とスマートフォーカス
・ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)で、ディスプレイの明暗を調整・スマートフォーカスモードで、選んだ領域だけをハイライト表示。他は薄暗く。
上記2つが重なったときの、没入感が凄いです。
時間が経つのを忘れます。
個人的には、この機能がEL2870Uの最大の強み。
ブルーライト軽減機能も付いているので、長時間プレイをしても目が疲れにくいのもグッド。
自動調整は、ゲームプレイ中は本当にわからないです。それくらい違和感なく明暗が変化する。
否定的な意見
・HDR機能にすると白っぽい画面になる・色再現性が低い
・視野角が狭い
順にご紹介、検証もしていきます。
HDR機能が弱い。画面が白っぽい
HDRの機能については期待しているほどではないとおっしゃられていますね。
なので、HDR機能を全面的に押し出しているが、HDRを理由に購入するのは一度じっくり考える必要があるとも。
EL2870Uが4KモニターのHDR付き機種の平均値を下回るのは、数値が証明しています。
HDR非対応ゲームだと、画面が白っぽくなって、よくわからないこともあります。
しかし、HDR機能があるモニターと、無いモニターとを比べると、やはり雲泥の差です。
この方の動画では、HDR機能のことをことさら悪く言っている印象がありますが、HDR対応ゲームでHDR機能をONにすると、火や水・夕焼けといった背景が現実さながらの迫力をもって見ることができます。
1つの4Kモニターとして見たときEL2870Uはどうかと問われると、EL2870Uは優れた4Kモニターだと思います。
現に、4K/60Hzを両立している超高画質ゲーミングモニターとしては、このEL2870Uの人気が頭一つ抜けています。
Amazonのレビュー欄には、低評価や厳しい声も複数見受けられますが、メリットである価格の安さと1msという応答速度は非常に魅力的です。
加えて、ブライトネスインテリジェンスPlus(B.I.+)昨日は素晴らしいです。ゲーミング用としてはもちろん、動画鑑賞時にも没入感が他のモニターとは違います。
B.I.+だけなら手動で調整すればいいという考えが浮かびますが、実際に手動でやるとすると思いのほかうまくいきません。
暗くしすぎたり、かと思えば明るくしすぎたり。
おかしな話ですが、自分で調整するという意識が働いて、かえってゲームや動画視聴に集中できなくなって楽しめないことがあります。
色再現
色再現が低いと、HDR機能が十分に生かせない部分があります。サクッと調べたらどっちも応答速度の良いTNパネル使ってるみたいやから、ゲーミングには良いかも!ただ色再現は良く無いみたいやから、写真編集はイマイチかも。— 前田 宙希 / Michiki Maeda (@michiki_maeda) 2019年6月11日
EL2870Uの方ならブルーライトカット、画質補正とかHDRも対応してるから、それにメリット感じるならオススメかも!
このEL2870Uが悪いというよりは、TNパネルの宿命みたいなものがあります。
1msという反応速度だと、どうしても色再現といった機能が制限されてしまうのが今のモニター技術の現状です。
それでも多くのフルHD画質のモニターに比べると、解像度だけでなく、色合いも鮮明。
視野角が狭い
TNパネルの宿命ですね。1人で使う分には何の問題もありませんが、モニターがEL2870Uの1つに対して、複数人でいろんな角度から動画を鑑賞しようとすると、見づらく感じる人が出てきます。
デメリット対策
HDR機能は、PCゲームが対応しているかの問題もあり、効果を実感しにくいです。平均値より劣るといっても、対応ゲームなら効果を実感できる。
HDRや色見が優れた機種は、応答速度が遅くなってしまいます。
IPSパネルやVAパネルですね。
ここらへんは一長一短です。好みの問題になります。
コスパという観点から考えると、EL2870Uはとても優秀なのですが。
視野角が狭いという問題も、TNパネルならしょうがない部分が大きい。
視野角はTN<VA<IPSと右に行くにつれ広い傾向にあります。かわりに、応答速度は下がっていきます。
広い視野角が欲しいならIPSパネルから探す必要があります。VAでも可。
しかし、視野角が狭いといっても、1人用の4K画質ゲーミングモニターであれば視野角は何の問題もない。
EL2870Uは、1人暮らしの方や1人でゲームプレイを好む方には、特にうってつけの4Kゲーミングモニター。
肯定的な意見
『ゲーム環境アップデート🖥🎮』— クーラ❄️ (@RUSH_san_game) 2018年11月16日
今までTV2台を並べて2垢してましたがBenQのEL2870Uを購入しました✨
ゲーマー夫婦が考えるPS4PRO,Switch用神モニターです😊
・4K HDR対応
・応答1ms(格ゲー,Splaに最適)
・目に優しい機能
・HDMIポート2個
・4K非対応ゲーも擬似4K化
・お手頃価格
オススメです🥳 pic.twitter.com/XJO7jQS1Yn
ご夫婦でPCゲームを嗜まれていらっしゃるようです。
ちなみに、4K非対応ゲーも疑似4K化というのは、標準画質を高める「Super Resolution(超解像度)」という機能のことですね。
低解像度の標準画質コンテンツの場合、EL2870Uは画素密度を高めることで高解像度画質をシミュレートし、疑似的に再現できます。
どうもデバイスマニアクレです— クレ/Cradle (@Cradle_Game) 2019年6月13日
今回も環境更新したので
ご紹介!
まずはこちら!
モニター
BenQ EL2870u
アンプ
新型 Astro Mix Amp pro tr
ヘッドセット
Gsp600 & 新型A40
デスクライト
BenQ スクリーンバー
キーボード
Logicool G-PKB-001
マウス
G502 hero
Ps4マイク blue yeti
以上! pic.twitter.com/O5rpBPzjyW
ゲーミング環境にまとまったお金をかける方にも人気がありますね。
今日とうとうBenQのEL2870Uっていうゲーミングモニター買ってしまったけど、4KHDR対応でかなり映像きれい。— みあ@FF14/marimo_1225 (@Miacis_W) 2019年4月21日
FF14はHDR対応のゲームですね。
ゲームソフトによって、HDR対応のものと、HDR非対応のものがあります。
HDR非対応のゲームだと画面が白っぽくなるくらいで分かりにくいのですが、FF14ならEL2870Uでも違いは明確に認識できますね。
「EL2870U」は買いなのか?
コストパフォーマンスに優れ、優良なお買い得モニターです。特に、1人で1度に長時間のゲームプレイをする方には、これ以上ないほど優れた4Kゲーミングモニターと言えます。
購入されるか迷われた末に、PS4pro用モニターで今使ってる三菱のRDT272WXを使い続けるか、4KHDRのBenQ EL2870UかIODATAのEX-LD4K271DBに買い換えるか悩みどころ。買うなら買うでさっさとどっちにするか決めたいけどコストに見合うかで悩んでる— むらさきいろ (@murasak107) 2019年6月20日
— むらさきいろ (@murasak107) 2019年6月22日購入に至られたようです。
もっと高額なモニターを探せば、より高機能なモニターはありますが、なるべく安い値段で4K画質のゲーミングモニターを探している方には「EL2870U」が最良の選択です。