KOORUI 24E4 レビュー。安いと評判だが性能は?

2022年9月16日金曜日

ゲーミングモニター

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KOORUI 24E4のレビューをお送りします。


「KOORUI 24E4」のスペック構成はもちろん、メリット・デメリットの検証なども行っていきます。


KOORUI 24E4 レビュー

「KOORUI 24E4」のスペック構成をのせます。

「KOORUI 24E4」はゲーミングモニターなので、画面サイズ(インチ、型)・解像度・パネル・入力端子などの基本的なものに加えて、応答速度・リフレッシュレートなどのスペックも重要です。

特にアクションゲームやFPSなどをプレイする際には、画面に表示される映像の遅延の少なさや、映像の滑らかさが勝敗を分けることも。


スペック

  • 24インチ
  • 解像度:フルHD(1920×1080)
  • 応答速度:1ms
  • リフレッシュレート:165Hz
  • VAパネル
  • HDR
  • G-SYNC/FreeSync
  • 黒挿入(モーションブラーリダクション)-残像軽減機能
  • 入力端子:HDMI1.4×2,DisplayPort1.2×1


インチ

:15インチ。持ち運べるノートパソコンくらいの大きさ。

:20インチ。持ち運ぶには大きい。テレビ用としては小さい。

:25インチ。テレビ用としても使える。一般的なモニターサイズ。

:30インチ。一人で扱うとしたら大きい。

:40インチ。大きい。テレビとしても結構大きい。

:50インチ。超大きい。ブルジョワ感。


40インチを超えてくると、迫力はすごいですが、設置スペースも考える必要が出てくる可能性があります。モニターが大きいほど画面から離れることになるので、モニター前のスペースも考える必要がありますね。

無理やり近い距離でプレイすると、視線の移動が大変で眼球が疲れるし、画面酔いもしやすくなる。

逆に15インチ以下の小さいモニターだと、高解像度でプレイするときは文字が小さく表示され読みづらくなる可能性がある。

ゲーミングモニターは24インチや27インチのものが最も人気が高いですが、酔いにくい人や大人数用のモニターを購入する人はもっと大きくても快適に遊べるし、解像度を気にしない人は15インチ以下でも楽しく遊べます。


KOORUI 24E4は24インチ。



解像度(数値が大きいほど綺麗)

:4K(3840×2160,YouTubeの2160p)

:WQHD(2560×1440 あるいは 3440×1440ワイド版,YouTubeの1440p)

:フルHD(1920×1080,YouTubeの1080p)

:HD(1280×720p,YouTubeの720p)


フルHD画質が主流。WQHD画質や4K画質だと、リフレッシュレートが60FPSいかないことが多いです。100万円近くする高額なパソコンでも、4K画質でFPSゲームをプレイすると、100FPS超えれば御の字。

カードゲームやRPGゲームを遊ぶ方は、4K画質のゲーミングモニターで快適なプレイが楽しめますが、アクションゲームやFPSゲームだとコンマ一秒のずれが勝敗を分けることもあるため、4K画質を十二分に活用できるかは人によって分かれるかと。

ゲーミングモニターはフルHD画質が最も人気が高い。


KOORUI 24E4はフルHD画質。



応答速度(ms,数値が少ないほど速い)

:1~5ms 速い。ゲーミングモニターとして最適。

:6~10ms まあ速い。

:11ms以上 ゲーミングモニターとしては不足していると感じることがある。


ゲーミングモニターとして使うなら、応答速度は1~5msが理想的です。ハイスペックなゲーミングモニターだと0.5msというものもあります。

1msと5msでは5倍の性能差ですが、そもそも単位のmsはms(ミリ秒、1/1000秒)なので超早い。個人的には5msあれば快適。差はあるがどっちも超早い。

ただ、6~10msになると、明らかに少し遅く感じることがある。


KOORUI 24E4は1ms。



リフレッシュレート(Hz,数値が大きいほどヌルヌルに動く)

:30Hz 遅い

:60Hz ゲーミングモニターの最低基準。

:100Hz 速い。ヌルヌル。

:144Hz 凄い。超速いが100Hzとの違いがよく分からない。


画面を一秒間に何回書き直しているかを表しています。

ゲームにおいてHz(ヘルツ)が少ないと、操作キャラクターの動きがコマ送りのようにカクカクして見づらい。つまりFPSゲームなどにおいては、大きな不利を抱えることになります。

ゲーミングモニターと一般のモニターとの最大の違いが、このリフレッシュレートといっても過言ではありません。一般モニターは多くが60Hzですが、ゲーミングモニターは多くが100Hzを超えています。

ゲームプレイにおいて30Hzでは遅く、60Hzとの差は明確です。60Hzと100Hzの差もそこそこわかります。144Hz以上は速くて凄いけど、100Hzとの差はそこまで感じない。


KOORUI 24E4は165Hz。



パネル

:IPS 視野角が広い。応答速度は低いものが多い。高額。

:VA 応答速度も視野角も他パネルの中間。値段も中間。

:TN 視野角が狭い。応答速度は高い。安い。

:OLED 視野角が広く、応答速度も速い。超高額でインチも大きい。


ゲーミングモニターは応答速度が重要なのでTNパネルが主流でしたが、最近ではIPSパネルやVAパネルでも応答速度が5ms以下どころか1msのゲーミングモニターが結構あります。

ゲームの勝敗に少しでも有利に働くモニターが欲しい方は、応答速度の速さで優位にあるTNパネル。

ゲーミングモニターとしてだけでなく、映像観賞でも頻繁にモニターを使いたい方はIPSパネルがおすすめ。

OLED(有機EL)パネルは、視野角・応答速度ともに優秀ですが、モニターサイズが40インチ以上のものばかりで、値段も他3パネルと比べて高い。値段はいくらかかってもいいから、少しでも性能のいいパネルが欲しい方は、OLEDパネル一択ではあります。

ただ、どのパネルも応答速度は優れているものが多く、値段も安くなっているため、個人的にパネルの種類はあまり気にならないです。


KOORUI 24E4はVAパネル。

視野角はIPSパネルと比べると劣りますが、一人で正面からモニターを見る分には全く問題ありません。

応答速度は理想的な1msなので、VAパネルとしては非常に優秀。



HDR(High Dynamic Range,ハイ・ダイナミックレンジ)

:画質の輝度が高い。


ゲーミングモニターで搭載されているものは少ないです。

従来のSDR「Standard Dynamic Range(スタンダード・ダイナミックレンジ)」よりも明暗の差が大きくなります。

 数値で示すと、 HDR = 10の5乗(cd/m²) SDR = 10の3乗(cd/m²) で、100倍の差。

 夕焼けの鮮やかさ(明)から、世闇の深み(暗)まで、SDRと比べると雲泥の差です。

 RPGゲームなどで美麗な映像を売りにしているようなゲームなら欲しい機能ですが、FPSゲームなどでの使用が主なら、そこまで重視する必要はないかと。


KOORUI 24E4には搭載されていません。



G-SYNC/FreeSync

:画面のずれ、カクつきを軽減 。


多くのゲーミングモニターに搭載されています。

NVIDIA社の「G-SYNC」と、AMD社の「FreeSync」。名称は違いますが、原理や効果は同じです。強いて言えば、G-SYNCのほうが先に出て、G-SYNCに対抗するため後追いでFreeSyncがつくられました。

モニターは一定の速度で映像を書き換えますが、ゲームが出力する映像の書き換え速度は一定ではありません。

そのため、ゲームから出力された映像とモニターが出力する映像のタイミングにずれが生じ、画面のずれやカクつきが発生します。

G-SYNC/FreeSync技術に対応したGPU/APUとモニターを合わせて使用し、タイミングを同期させ、スムーズで滑らかな映像を実現しています。


KOORUI 24E4にはAMD FreeSyncが搭載されています。



黒挿入(モーションブラーリダクション)

:残像の軽減機能


アンチモーションブラーとも言われる。

残像を英訳したのがモーションブラーですね。残像を限りなく減らすために作られました。

画面が更新されるわずかな時間によって生じる残像を、フレーム間に黒をはさむことで軽減する機能。

メーカーによって名称が違い、BenQの「DyAc(Dynamic Accuracy)」やASUSの「ELMB(Extreme Low Motion Blur)」、NVIDIA社の「ULMB(Ultra Low Motion Blur)」などが該当します。

G-SYNC/FreeSync技術はゲーミングモニターであれば標準搭載といっていいくらい当たり前の技術ですが、黒挿入(モーションブラーリダクション)を導入しているゲーミングモニターは珍しいです。

また、G-SYNC/FreeSync技術と黒挿入(モーションブラーリダクション)の2つの機能を同時に使用することはほとんどのゲーミングモニターでできません。


KOORUI 24E4には搭載されていません。



入力端子

:HDMI


現在の標準的なバージョンは「HDMI 1.4」と「HDMI 2.0」。

HDMI 1.4:フルHD画質でリフレッシュレート144Hzまで対応

HDMI 2.0:フルHD画質でリフレッシュレート240Hzまで対応

HDMI 2.1:4K画質でリフレッシュレート240Hzまで対応


個人的にはリフレッシュレート144Hzまで対応されていれば十分ですが、性能を追求する方はHDMI2.0規格以降のゲーミングモニター。


KOORUI 24E4はHDMI1.4が二つ付いています。




:Display Port


Display Portはリフレッシュレートの心配をする必要はありません。

「Display Port1.2」「Display Port1.4」の二つが主流で、どちらもゲーミングモニターに打ってつけ。

フルHD画質であれば、DisplayPortは240Hzまで対応しています。 

ちなみに「Display Port1.4」であれば、4K画質でも144Hzに対応しています。


KOORUI 24E4にはDisplayPort1.2が1つついています。

165Hzのリフレッシュレートを楽しみたい方は、HDMIではなくDisplay Portでつなぐ必要があります。



KOORUI 24E4 評価

「KOORUI 24E4」の評価をのせています。


否定的な意見、肯定的な意見の両方をのせています。


KOORUI 24E4のデメリット 音が出ない

  • 内臓スピーカーがない


ゲーミングモニターではあるあるなのですが、モニター単体では音が出ません。イヤホンかヘッドホンでモニターに繋ぐ必要があります。

内臓スピーカーがないのは、イヤホンかヘッドホンでゲームをする方が大半だからですね。


そもそも内臓スピーカーがあっても、モニターの音質はあまりよくないので、スピーカーで音を出したい方は別売りのスピーカーを入手することをオススメ。

数千円のものでも、モニターの内臓スピーカーとは別次元の音質を備えています。



KOORUI 24E4のメリット

  • 1ms/165Hzのモニターなのに、めっちゃ安い


価格の安さで購入する方が多いですね。

1ms/165Hzを備えたゲーミングモニターでは最安の部類。


  • 初めてのゲーミングモニター。安いので不安だったが、映像でキャラクターがヌルヌル動いてすごく快適。


初めてゲーミングモニターを買う方で、この「KOORUI 24E4」を選択する方が非常に多いですね。



KOORUI 24E4は買いなのか?

KOORUI 24E4の最大の長所は、なんといっても価格の安さにあります。

ゲーミングモニターとして応答速度1ms・リフレッシュレート165Hzを備えたモニターとして最安の部類。

予算をなるべく抑えたい方には、最もオススメのゲーミングモニターです。





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